佐川プレカット工場見学
 
■日時:2002年5月30日(木)9:00〜15:00
■場所:(株)吾川森林・佐川プレカット
        (高知県高岡郡佐川町)
■参加者:施主(K氏)・佐川プレカット代表 藤原さん・現場監督・現場監督の親分・クラブ代表
 
今回は実際に「我が家」を建築中の施主K氏を伴って高知県の佐川プレカットの工場見学を行いました。

K氏邸は香川県の滝の宮町に現在新築中でまもなく上棟式を迎えます。自分の家に実際に使われる木材(杉)をプレカット工場で確認してもらおうというものです。

加工場には乾燥が終わりプレ−ナ−のかかった材料がすべてそろっていました。これらの木はすぐ近くの森でとれた杉の木です。自分の家の木材の産地(素性)がはっきりしているというのは住まい手にとっては安心感や安らぎを与えてくれるものです。

佐川プレカットの乾燥庫は最高120度にまでなる高温乾燥機で2〜3日間乾燥させます。乾燥後の木材は落ち着いた色合いに統一され品質の高さを伺わせます。また、含水率とヤング係数(木材強度)が自動的に測定され表示されます。これも安心の一つですね。

こうして乾燥された杉の木は背割りを入れる必要がなくひび割れもおきにくい安定した材料に変貌を遂げます。「木の家」をつくるとき、木材の乾燥はきわめて重要な課題です。これだけの数字的な根拠があれば自分自身の目でしっかり品質を確認することができます。



木材高温乾燥庫



「我が家の柱」を手に記念撮影する施主、
現場監督、佐川プレカット代表
自邸の木材を実際に確認する
(施主・現場監督・工場長)
施主K氏見学記
私が見た佐川(サカワと読む)プレカットの印象は、ガラス張りの町工場といった感じでした。勿論工場がガラスで覆われた今風の建物という事ではありません。外観は極くふつうの製材所です。

ここで目を引くのが木材乾燥機(高温圧締熱処理型というのを導入しているらしい)で、ここで乾燥された木材、加工機でプレカットされるのですが私の名前が操作画面に表示された加工機からでてきた柱を見たときの心境をどう表現したらよいでしょうか。

加工された木材の含水率を計測してもらい、含水率が低いことが判り何故か「ホッ」としました。木ですから一本一本クセがあるのでしょうから数値で表されたものはその木の一部の顔にすぎませんが、何が使われているのか分からない世の中で、一つの良心を感じました。また、工場側の自信かもしれません。(木材に含水率、ヤング係数が印字してある)

きれいに製材、カットされた木は工業製品のような美しさも感じましたが、やはり木を扱う人の力が最終的にものを言うということも痛感しました。

とにかく、非常に分かりやすい、正直なシステムの一部であると思いました。
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