「わが家」はあったかい
 2002年12月
わが家に薪スト−ブを設置しました。これまでは天井カセット式のエアコンと電気オイルヒ−タ−を併用していたのですが、思うところあって薪スト−ブを購入しました。これが思った以上に快適なんです。たまたま薪が簡単に無料で手にはいるので燃料費はただ、薪の運搬を自力でしないといけないのですがこれもまた楽しいものです。

わが家は築7年の木造住宅ですが、屋根がほとんど勾配のない銅板葺きということもあり、簡単に煙突を抜くこともできたため居間の中央にピタッと納まりました。新築でなくても設置できるケ−スは結構ありますよ。

さて、なにが快適かというといろいろありますが主にこんなところでしょうか。

1.建物全体が暖まる


わが家は1.2階の延床面積50坪程度の住宅ですが、スト−ブ1台でほぼ全館暖房ができます。これまでは1階のみをエアコンで暖めていたため2階にあがると一気に寒さが応えたのですが、吹抜部分に開口を開けることで2階にも暖気が廻り寒くなくなりました。

2.暖かさの質が違う

これは表現しにくいのですが、エアコンの暖房とは基本的に暖かさの質が違うのです。エアコンは暖気が天井からおりてくるため不快感がありますが薪スト−ブにはそれがありません。また、輻射熱のため自然な暖かさがありますし、なぜか体の芯から暖まる感じがするのです。

3.空気がきれい

当初、室内の空気が汚れるのでは?酸素が不足するのでは?という心配がありましたが、まったくの杞憂でした。煙突で煙をすべて屋外に排出するためにおいも全くありませんし、心配した空気汚染もありません。

4.「薪が燃える」という単純な原理

薪が燃えて熱が出るという、単純な暖の採り方であることは実は重要なことだと思うのです。エアコンなどの電気式のものはどうして暖かいのかがわかりにくいですよね。よく解らないものにはありがたさがないような気がしませんか?それに、電気はよくよく考えてみると石油や原子力で莫大なエネルギ−をかけてしかも遙か遠方から電線を通って運ばれてくるんです。そのエネルギ−のロスたるや想像を絶するものがあります。CO2削減にもかなりの貢献度だと思います。(とは言っても電気がないと困るので、照明などの電気でないと機能しないものに限って恩恵に被るのも一つの考え方かも知れません。)とにかく、薪が燃えてその熱で暖かい、という実に単純なわかりやすさが良いのです。

5.炎が見えることに意味がある

現代生活において炎を眺めると言うことが本当に少なくなりました。調理さえ電気で可能になってくるとガスバ−ナ−の火さえ珍しくなっていくのかも知れません。しかし、炎を眺めるということはすごく大切なことのように思うのです。薪スト−ブの炎は見ていて飽きません。気持ちが癒されて落ち着きます。昔、遠野の民宿(曲がり家)でいろりを囲んで食事をしたときもそう思いました。炎は人間生活においてすごく重要な役割を持っているように思います。子ども達の情操教育、右脳の発達にもとても大切なことだと思うのですが、いかがですか?
6.薪を燃(く)べるのが楽しい

いちいち薪をくべるのが面倒そうですが、これが実に楽しいのです。木の種類によって燃え方が違っていたりして興味深くて、なかなかスト−ブの前を離れられなくなります。スト−ブの前でロッキングチェアに座って読書なんていうのも最高に贅沢な気分ですよ。

■■わが家の薪スト−ブはこのお店で設置しました。■■
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